すてきな仲間達 72

自分でできる・自分でつくる・健康法

・照屋水曜会「操体法」・

▲「みなさんも一緒に操体法で汗を流しませんか?」と
呼びかける照屋水曜会のみなさん

 生活環境の中で「食・息・動・想」を考え、自分の身体を上手にあやつり歪みを正すとともに、身体のコンディショニング、ストレス解消や健康の維持「いつまでも元気で生き生き」をめざす。
 今回紹介するサークルは「照屋水曜会(操体法)」(渡久地政林代表)のみなさん。メンバーは百三十二人、最近では毎週三十人以上のメンバーが参加、毎週水曜日の午前十時から照屋公民館で、操体法による心身の健康づくりに取り組んでいる。
 代表の渡久地さんはかつて関節炎で膝が曲がらず座ることも間々ならない状態にいた時、市の保健師に紹介され市が開催する操体教室を二ヶ月間受講した。すると長年、患っていた腰痛や膝痛がみるみる和らぎ今では地域活動に積極的に参加するほど良くなったという。自ら体験した操体法の効果を確信した渡久地代表は、多くの人に健康になってほしいと、平成十六年四月にサークルとして立ち上げた。「これまでの苦痛が嘘のよう。毎日が楽しい」と渡久地代表は話す。
 操体健康法の指導員として結成当初から同サークルを指導している金城芳子さんは「地域のみなさんと一緒に健康について考えたい、公民館を拠点として地域と連携した健康の輪を広げたい」と話す。金城さんは県職員の保健師として職員研修を受講したところ操体法が取り入れられたことがきっかけで退職後、操体法を勉強し指導員として地域の健康づくりに貢献している。筋肉を緩めながら酸素を取り入れていく操体法では「呼吸法」が大切。無理な動きをせず体も柔軟になり病気にもならないという。メンバーの一人は「乳ガンの手術をして腕が頭の上まで上がらなかったが、今では上がるようになりましたね。操体法を習い始めたおかげか、いつの日からか腕の痛みからは縁遠くなりました」と笑顔で話す。
 「サークルを結成して六年、健康への関心が習慣化してきたのではないか」と話す渡久地代表。何事も継続が大切。無理することなく楽しみながら続けることが人の力(介助)を必要としない自分自身の力で楽しめる人生であってほしいと、地域での健康づくりの広がりを呼びかけている。

▲毎週水曜日に照屋公民館で健康づくりに取り組んでいる

▲ページトップへ

職人のWAZA Vol.47

事業所名:果采彫刻 逸楽
代表者:友寄 礼子

住所:沖縄市字高原1092-2
電話:090-1876-3247

 野菜や石けんなどに一種類のナイフで彫刻を施し、立体的な花や文字などを作り上げるカービング技法。元々はタイの伝統技術であり、沖縄に普及し始めたのは、一九九八年頃だ。以前からテレビで見かけたカービング技法を身につけたいという思いがあった友寄さんは琉球新報のカルチャースクールで技術を習得し、翌年から自宅で教室を開講。現在はペアーレ沖縄で講師を務めており、最近では花屋とのコラボレーションによる商品を製作するなど、新しい取り組みにも積極的だ。また、沖縄市産業まつりでは、毎年出展を重ね、より多くの人にカービングを知ってもらおうと展示即売や体験教室を開いている。「どれだけ本物らしく作品を作れるか」ということに日々、研究を重ね、フラワーアレンジメントや陶芸などの関連する技術の勉強をするなど熱心だ。周りには女性の生徒が多いそうだが老若男女問わず、たくさんの人にカービングの魅力を知ってもらいたいと話した。

▲ページトップへ