広報おきなわ 6月号(No.420)

「ミュージックタウン構想」事業を表彰

音楽のまちづくりが評価される
法政大学「イノベーティブ・ポリシー賞」

ミュージックタウン音市場

▲年間、多くのミュージシャンが出演するコザ・ミュージックタウン音市場

 市が進めている、音楽によるまちづくり「ミュージックタウン構想」事業がこのほど、法政大学(増田壽男総長)制定の二〇〇八年度「イノベーティブ・ポリシー賞」に選ばれた。
 同賞は新機軸の政策を立案・実施している自治体や特定非営利活動法人(NPO法人)など、優れた活動を行っている団体等を表彰するもの。
 ロックやジャズ、民謡などの音楽継承や若いミュージシャンの発掘・育成など個性的な音楽・芸能を中心市街地活性化の重要な地域資源として捉え、音楽ビジネスを軸とした観光のまちづくりを目指す事業が全国的にもユニークな政策であることが評価された。
 東門市長は「本市は、特有の歴史、風土の中で培われてきた音楽や芸能文化を地域資源として積極的に活用し、音楽のまちづくりを推進してきた。今回、これらの取り組みが評価されたことは大変うれしい。これは、市民と市が一つになって取り組んできたことの表れであり、市民みんなで喜びたい。今後もさらに、地域と連携し、音楽の産業化や音楽観光による地域の活性化を目指したい」と話した。


市民との交流の場として活用

ソフトボール場・休憩所・トイレなどを設備
−泡瀬パヤオ交流広場−

竣工式ソフトボール始球式

▲各関係者が出席して行われた竣工式
ソフトボールの始球式も行われた

 市民の交流広場として泡瀬漁港内に完成した「泡瀬パヤオ交流広場」の竣工式が五月三日、同広場で行われ東門市長をはじめ各部長、関係者らが出席、完成を祝った。
 広場は漁港内市有地において、ソフトボール場、植栽、休憩所等を設置し、漁港を漁業生産の拠点とするだけでなく、市民との交流の場として活用することにより漁業の活性化につなげていくことを目的としている。同広場は市漁業組合が指定管理者となる。
 東門市長は「本市水産業や地域の活性化を図ることと共に施設が市民の皆さんに癒しと活力を与える空間として、地域の方々にいつまでも愛され続けられることを祈念します」とあいさつ。


高層建物に対応、救助も迅速に

三十五メートルはしご付消防ポンプ車導入
消防本部で運用開始式

はしご車によるデモンストレーション

▲最新式のはしご車で火災を想定したデモンストレーションが行われた

 今年、三月に導入された、最新式のはしご付消防ポンプ自動車の運用開始式が四月二十二日、市消防本部で行われた。
 新消防車のはしごは全長三五・五bで、先端のバスケット部分が屈折することで屋上やベランダからの救助が迅速にできる外、四輪の操舵方式で狭い道路への進入が可能になるなど機能性が高い。また、一分間の放水量が三千gの大量放水が可能となった。開始式には市や沖縄防衛局など多くの関係者らが参加、火災を想定したデモンストレーションや子どもたちの体験搭乗が行われた。新消防車の購入費用は国が三分の二を負担し、機能追加などで計一億六千三百六十九万円。


平成21年度市表彰式典

表彰は熱意のあらわれ
多大な功績と尽力は市の誇り

●一般表彰●個人十六人、三団体に表彰状

 平成二十一年度市表彰式が四月三日、市民会館中ホールで開かれ、市の発展に貢献した個人十六人、三団体に表彰状が贈られた。
 同表彰は、市の経済・文化・福祉など各般にわたって広く市政発展に貢献した方々の優れた業績を称え、市の自治の振興を図ることを目的としている。
 今年度、表彰された方々は、一般表彰十六人、三団体で東門市長から一人ひとりへ表彰状と記念品が贈られた。
 式典で東門市長は「皆様の長年のご尽力に対し深く感謝と敬意を表すと共に自分たちのまちを自らの力で良くしていこうとする熱意あふれる取り組みを大変心強く思うと同時にその活動を誇りに思う。市の輝く未来を共に築くため、今後とも豊富な知識と経験を市政発展のため、お力添えをお願いしたい」と述べた。
 受賞者を代表して、民生委員を務めた銘苅美代子さんは「相談相手や地域の方々のありがとうの言葉を支えにやってきた。今後も福祉向上に貢献し、頑張りたい」とあいさつした。
 表彰者は次のとおり(敬称略)
▼一般表彰(個人)上地武久、比嘉輝昭、島袋美智子、銘苅美代子、宮里幸子、安座間千代子、翁長道子、津嘉山榮子、比嘉康文、山田和子、喜納和美、當山盛吉、新屋孝一、知念権平、登川ヨシ子、町田宗徳
▼一般表彰(団体)比謝川をそ生させる会、合名会社丸中アパート、伊佐整形外科

市政発展に貢献した被表彰者ら

▲市政発展に貢献した被表彰者ら


みんな一緒に元気な商店街にもうひとがんばり

[交流広場や若者の場所づくりを評価]

一番街

▲「コザBOX」を拠点にさまざまな事業が展開されている一番街

銀天街

▲若者やアーティストによる活動を行っている銀天街

 商店街ならではの取り組みを通じ、地域の魅力を全国に発信する中小企業庁の「新・がんばる商店街77選」に県内から市内の一番街と銀天街が選ばれた。同選定を祝うセレモニーが四月十八日夜、銀天街で行われた。
 商店街77選は「社会的弱者に配慮した」「安心・安全な」「地域の魅力」「地域住民と連携したまちづくりの取り組み」などをポイントに選定した。一番街は交流広場「コザBOX」を設置し、地域の拠点づくりを図り、子どもたちとの共同のコミュニティづくりが評価された。銀天街は銀天大学を設置し、寺小屋講座など各種授業の取り組みや若者、アーティストなどによるユニークなイベント活動が選定の理由となった。
 コザ商店街連合会の親川剛会長は「もうかる商店街と言われるように頑張る」銀天街の島袋喜孝理事長は「選定はもっと頑張れというメッセージだと思う。頑張ります」と話した。セレモニーには東門市長をはじめ、市職員や商店街関係者ら多くの市民が駆けつけ選定を祝った。この日はライブや余興も行われた。